念ずれば花開く

以前お仕えしたある校長先生がよく口にしていた言葉です。最近その意味がよく分かるようになってきました。
 
今のクラスで取り組んでいる学習は1時間内で説明文を一本書くというものです。新聞の記事を読んでそこでわかったことを説明文にするというものです。昨日書いた国語の実践の続きです。これができればどの教科でも書くことなんて苦になりませんよね。
 
時間は、読み10分、学び合い20分、書く(約600字の原稿用紙1枚)15分です。小学3年生が初めて読む新聞の記事を最後の15分で説明文にするなんてどう考えたって常識から外れています。もちろん、最初は半分も書けないで時間が終わってしまいます。下手すると1〜2行で終わりです。でも毎日続けるとどうなるでしょう? 今日(4回目?)は上記の時間で初めて一人終わらせることができました。
 
「終わりだよ〜」と声をかけても終わろうとしない子どももいます。何よりも「ああ、だんだん説明文ってどう書けばいいのか分かってきたよ」こんな言葉が生まれてきます。そもそも一度説明文を書いたくらいで説明文がすらすら書けるはずなんてないんです。
 
でも子どもたちには「書けるよ!」って平気で私は言います、だってそう願っているのですから。そして子どもたちには「これができるようになったら頭がよくなるってことでしょ?そう思わない?」と問いかけます。もちろん、子どもたちは「そんな勉強のできる人間になりたい〜」って答えます。そう子どもたちも願っているのです。お互いに願えば、念ずればそれは花開くのです。
 
この「念ずれば花開く」というのは念ずればよいというのではなく、「念じ続けていくからこそ結果がでる」ということだと私は気がつきました。校長先生の言葉はとても深かったのですね。
 
この5〜6年、学び合い学習にシフトして学習の神髄が見えたような気がします。その答えはごく当たり前で、ごく単純なものでした。その話はまた後で。