「語る」とは何か?

私は子どもに毎日毎日話をします。その日の授業を見ていて感じたこと、何が目標か、としてトラブルがあったときも。さまざまに話をします。うちのクラスではその話を「聴く」ことは絶対にいい加減にしてはいけない時間であり、時には全員を自分の半径5mに呼び寄せて話をします。
 
この「語る」とうのはいったい何なのか? 実は自分のことが故に自分でもそれが何なのかここ何年もうまく説明できないでいました。ところが先日の岐阜聖徳大学の井上さんの話を聴いて「これだ!」とスッキリ整理できました。そのあとさらに古田さんと話を整理してより明確になりました。
 
井上さんは、授業には3つの要素があるといいます。子どもが学び合う「ラーニング」 教師が教える「ティーチング」 そして学び方を教える「コーチング」です。ラーニングとティーチングはよく行われるけれども肝心なコーチングが見られないと言います。
 
私の授業をご覧になられた方はひょっとすると誤解しているかもしれません。私はよく教えもします。何でもかんでもやたらめったら考えさせているだけではありません。目的を明確にし、道筋を付けた上で子どもたちに学び方の自由を報償しているのです。
 
ただし、それだけでは不十分です。どのように学べば良いか、どのようにすればより分かるようになるのか、それを子どもに示す必要があります。それが私の「語り」です。つまり、上記のコーチングをしているのです。
 
このコーチング、一度教えればすぐに子どもがうまく学べるなんてことは絶対にありません。常に起こっていることを子どもたちにフィードバックしていきます。もちろんうまくできていることも含めてね。ですから毎日毎日子どもたちにコーチングをしていきます。それが十分に子どもたちに染みこむのに私は半年と考えています。
 
もちろんうちのクラスの子どもたちの学び方はまだまだのところがあるのだけれども、明らかに4月とは違いますし、子どもたちは自分たちの学習がどのようなものなのか話し始められるようになってきています。
 
これが私の授業です。重要度で言えば、
1位がコーチン
2位がチーティング
3位がラーニング
ってな感じです。

3位に学び合うことが来るのは1と2がしっかりとできていれば自動的に子どもたちは学び合うからです。
 
でもこのコーチングどうすればできるようになるの? それは以前にも述べたように「看取り」の力です。子どもたちの状況を看ることができれば言いたいことが沸いてきます。
 
また、ティーチングは教材研究の力が大事です。その単元の目標・単元計画・評価を子どもたちの学び合うことどう絡めていくかが考える力です。
 
これができれば子どもたちはちゃんと学び合っていきますね。