音読の宿題は必要ですか?

今日は最初の授業参観日でした。とうぜん子どもたちは学び合いの学習なのですが(もはや普通の自分の授業なので学び合いという言葉も最近は使いたくないなぁ〜)そうなれば必ず懇談会は授業や宿題の話になります。自分にとっては「普通」のことなので保護者には何が引っかかるのかがもう分からないので先手を打って話しをするのがとても難しいものです。
 
それでも一通り、これまで数年間の授業や成績の経過、そしてどんな子どもたち成長しているかを話しました。そこから質問を受けましたがその中のひとつに(これは授業そのものとは関係ないのだけど)「先生、音読ってとても大事だと思うのですけど、このクラスではやらないのですか?」という質問がありました。
 
「はい、やりません!」と即答し、こんな話をしました。
 
実は今日、子どもたちに教科書を音読させました。そして3年生で到達して欲しいレベルを100点として一人一人に正直に点数を付けてみんなの前で伝えました(子どもたちにも心の中で点数を付けてもらっていました) ほとんどの子どもが30点レベルの音読でした。もしも、これまでの宿題の音読が効果があるのであれば(あったのであれば)こんな貧弱な読みにはならないと思います。
 
もう一度、宿題の状況を考えてみてください。子どもが読んでいるときに保護者のみなさんはそれを全力で評価していますか? 何かの片手間に子どもの音読を聞いていませんか? また、お子様はどのように読んでいますか? 自分の読みをもっと向上させようと考えながら読んでいますか?
ただ、同じことをだらだらと読んでいませんか? 
 
私は音読の宿題が「無駄だ」とは思いません。確かにやった分だけ何か力はつくかもしれません。でも、効率が悪いのです。そんな低い効率ならば、他のことを私はやった方がよいと考えます。天秤なのです。音読の宿題は私にとっては価値が低いのです。
 
ただし音読はとても大事です。ですから私は、授業の中で音読をします。そして全力で聞いてくれる「お客」(今回は1・2年生)に対して3年生としてのプライドをかけて100点の読みに子どもたち自身で仕上げさせていきます。
 
そっちの方が価値が高いと思いませんか?
 
 
と、このようにお話をさせていただきました。私にとってはごく当たり前のことなんですが、聞かれて初めてそんなことが気になるのだと気がつきます。このように保護者と話しをすることってやっぱり大事ですよね。保護者には、分からないことや疑問はどんどん連絡帳に書いてくださいといいました。それを学級のお便りに掲載して保護全体で問いを共有していくようにします。