あなたはどんな勉強をしているの?

 
 
「あなたはどんな勉強をしているの?」
 
それは内容ではありません。勉強の仕方です。日本でこれを答えられる子どもってどれだけいるでしょうか?
 
 
 
新年度が始まりました。今週からは授業も始まりましたが、まだ子どもたちは一つ一つを探りながら、自分がどう勉強にたち向けばいいのか悩んでいる毎日です。
 
「どう思う?」
「・・・・・」
 
「どうしたいの?」
「・・・・・」
 
「どうなりたい?」
「・・・・・」
 
ずっと、子どもたちの思考は止まっています。当たり前ですよね。子どもたちは今まで「勉強をしなければならない」と教えられてきても、なぜ勉強をするのか、勉強することで自分がどうなりたいのかなんて考えたこともなかったのですから。
 
ですから、子どもたちは教師の言葉に従順です。しかし、子どもたちは教師の2歩前出なければならないのです。教師が後ろに下がることなしに。それが「育つ」ということなのです。
 
今日は放課後まで子どもたちにどう向き合うべきなのか? そして「ここ」でどう生活し、どう人と向き合うべきなのかを説きました。一つ一つこうしたことを積み重ねていくことで、子どもたちは「僕はね、なぜ勉強するのかっていうと……。」と語り出せるような成長をしていきます。
 
今日は子どもたちのすてきなところ、そしてダメなところがはっきりと見えた1日でした。でもちゃんと1日分成長して、帰って行きました。明日もまた一つ積み上げていきます。近道なんてないのですからね。