「私はこのクラスで初めて勉強ができないんだということに気づきました」

今日はお別れ会・分散会を行いました。4年生で3名が転出します。また来年度はクラス替えもあり、子どもたちがお別れ会を開くことにしました。ちょっとしたトラブルもあって、微妙ーな雰囲気が流れる中、子どもたちがちゃんと流れを取り戻して、転校する子を前にお別れの言葉を話すことになりました。
 
が・・・子どもの話はお別れのあいさつと言うよりも自分のこの2年間を振り返ってという話(笑)が多くて。
それは子どもたちが「自分自身もこのクラスとお別れするんだという気持ちが強かった」からのようでした。
 
ほとんどの子が自分の勉強の変化やがんばりなどを話してどれもそれは教師にとってはすてきな話だったのですが、その中の話でこんなことを言っていた子どもの話が印象的でした。
 
「私は1・2年生ではずっと先生と勉強してきました。そして私はこのクラスになって初めて勉強ができないんだということに気がつきました。だから私はみんなと学び合って勉強をがんばってきました。・・・」
 
なるほどね。
 
これがうちのクラスの根本であり、子どもの心の奥底だと思います。上記のことを真に言えるまで、1年近くかかっています。学び合えばこんなことを言えるようになるかといえば「NO」です。たわいもない言葉なのだけど、本当の意味で学び合える教室でなければ出てこない言葉だと思います。
 
会の締めくくりにプロジェクトチームの子が話した言葉もまた私の心を揺さぶるような内容でした。最近は滅多なことでは感動しないようにしていましたが、今日は久しぶりに心が揺さぶられました。
(どんな話かは長くなるので機会があればまた)
 
ああ、子どもたちもこんな風に成長してきたんだなと実感した1日でした。