教師の道をカテゴリーに加えました

20代、30代の先生のために「教師の道」というカテゴリーを作成しました。
 
私の経験をもとにして、これからの教師としての在り方、授業の進め方についてお話ししていきたいと思います。若い先生はどうぞお読みください。
私は私で10年後これが「40代の先生のために」と言えるように日々の授業に励みたいと思います。
 
 
今日は私のよく使う「看取る」ついてお話しします。
 
私は授業をあまり「見る」とは言いません。普段は「観る」、そして子どもの様子や状態については「看る」と使い分けます。
 
見ると観るの違いは、後者は細かくよくみるという意味で使います。通常の授業参観だと観るですよね。
 
そして「看取る」のみる。これは二つの意味があります。一つはケア視点で。もう一つは五感。子どもの心の状態を五感を使って観察するということです。
 
多くの授業参観では、まずほとんど子どもをみていません。教室の後方に陣取って教師の授業裁きを見ていることが多いですよね。子どもを看取るにはまずは教室の前方から授業の様子を観察するとよいと思います。
 
次に教師の言葉に子どもがどんな表情で、どんな反応をしているかよく観察してみるとよいと思います。戸惑っているのか、考え込んでいるのか、わかっているのか、分かっていないのか、聞いているのか、聞いていないのか…

同時に子どもの声のトーンを聞き分けていきます。これはレコーダーなどでは聞き分けることができません。子どもたちがフルパワーで学んでいるときは非常に言葉が「柔らかい」ものです。「柔らかい」というのは分析できないものですが、何時間も授業をそうした視点でみていくと聞き分けられるようになってきます。
 
逆にダメな状態の時にはキンキンした声がします。でも言葉を追うと一応は勉強はしているんです。でも分かっていません。キンキンするのは少しだけ興奮状態にあるからだと私は考えています。そんな時には課題からそれているか、じっくり考えないで表面的にとらえて分かる・分からないの単純な学習になっている可能性が高いのです。
 
これらは「聞き分けようとする経験」でのみ分かるようになります。うちのfuruさんだと1か月くらいで聞き分けられるようになりました。
 
「看取る」まずはここから始めてみてはいかがでしょうか?
次回は「看取る」の2回目「近眼でみる」です。