イマジネーション

2学期の終盤から3学期にかけてうちのクラスでは読書感想文を10本書く予定です。1本で原稿用紙3〜4枚のものです。その効力の見通しが立ってきていますが、まだはっきりとはしないので詳細は後日お伝えしようと思います。
 
さて、子どもたちは通常、読書感想文と言えば「ええ〜〜〜〜〜っ」ってなくらい苦手なものだと思います。できれば書きたくないというのが9割でしょう。なぜならどうやって書けばよいか分からない、何を書けばよいのか分からない、そもそも読書するのが嫌いなど。
 
10本計画を子どもたちに話をしたときに何人かは「げげっ」というような表情をしましたが、ある方法を説明すると安心して書くようになりました。3本書き終わって「あと7本だね!」って話したら「あと7本かぁ〜」をため息をつくようにつぶやいた子どもがいました。すかさず周りの子どもが「いや、楽しいよ書くのって。大丈夫だよ!」とフォローを入れていました(笑)エライ!
 
私からはその子どもと次のような話をしました。
「よく考えてごらん。原稿用紙4枚を10本書けたらね、原稿用紙2枚の感想文なんて朝飯前だよね!」
「そっかぁ。」
「で、4枚書きなさいって言われてもびっくりしないよね。」
「うんうん。」
「それでいて、今の方法だったらそこそこいい感想文を書けると思わない?」
「書ける!」
「ねっ、やった方がいいでしょ(笑)」
「やった方がいい。」
 
やみくもにただ「やれ!」って言っても子どもたちは勉強するわけじゃありません。もちろんこれは「学び合い」でも。「学び合い」だとやるかもしれないけど、きっと質を上げるまでには至らないことでしょう。
 
「子どもたちの到達点をきちんと教えてそこに至らせること」つまり子どもたちに自分の勉強のイマジネーションを持たせることが私たちの仕事なのです。そこがしっかりすれば、子どもはどんどん学習していきます。感想文を120分連続でも書くことでしょう。これが学び続けることの「根っこ」の部分です。