「学び合い」と保護者

教育相談で、多くの保護者の方から「このまま6年生までこうした学習を維持していって欲しい」こうしたありがたいお話をいただけてます。もちろん、「微妙・・・」って思っている保護者の方もいらっしゃると思います。
 
さて、保護者サイドからはこの「学び合い」どう見えているでしょうか?
 
これも「子ども未来会議」ではテーマ3のグループが保護者や飛び入り参加の祖父母を含めて3時間ほど話し合っています。その中で保護者は学び合いをどう見ているか? 今日はそこについてちょっとだけ書きます。
 
 
保護者にとって「学び合い」のような子ども主体の学習は非常に不安に感じます。そのもっとも大きな理由は、自分がそうした授業を受けてきておらず、またこれまで誰もが勉強とはよく先生の話を聞いて覚えてくるものだということを叩き込まれているからです。ですから、多くの保護者は子どもが話し合っている姿を見ても実は感動するどころか不安に感じるのです。一方我々教師にとっては、普段黙りこくって発表もできない子どもたちがいきいきと話し出すのですからその効力を感じることができます。見せている側とみている側、実はここに大きなギャップがあることを知らなければなりません。多くの教師は「どうです?あなたのお子さん、あんなにいきいきと勉強しているでしょ?」が保護者にとっては実は何がいいのかさっぱりと分からないでいると考えた方がよいと思います。もちろん保護者の中にもそのよさをすぐに感じることができる方はおられます。しかし、そうした人はマイノリティーなのです。
 
さて、この未来会議に参加した保護者はもちろんこうした学び合いに賛同されている方です。しかし、最初からそれを支持していたわけではありません。ではどうやってそれを理解することになったのでしょう? そして、子どもたちは保護者を理解させていくために何が必要だと考えたのでしょう。
 
さて、その答えとは?