失敗からのリセット

耐震工事で場所の確保が十分にできないこともあり、クラスを半分ずつ入れ替えることで始めた3年生との異学年学習。
 
失敗でした^^;
 
半分ずつ入れ替えると明らかにパワーが下がります。また、子どもの全体像がぼやけます。
 
ということで、もうなったらやけっぱちだ!とばかりに、教室に50人を押し込んでの「学び合い」です。
 
こうなると教室が爆発しそうになります。よくこんな中で勉強しているなと思えるくらいですが、ビックパレットの時はこのスペースにさらに20人くらい詰め込んでいたので平気平気。でも開始10分で声のトーンは柔らかく静かになってきました。
 
この授業で3年生の子どもたちは劇的に変化しました。4年生の素晴らしい無視っぷりも素敵。そして私に火をつけられてがむしゃらに勉強を始めた3年生の上位の子ども、初めて自分のペースで学び始められた下位の子ども。ぐじゃぐじゃしているけどちゃんと進んでいる中位の子どもたち。

自分のクラスでの役割が分かってきたようです。
 
この変化に3年生の担任は驚いていました。上位の子どもたちは昼休みに勉強を始めるし(うちのクラスの連中は大喜びでボール遊びしていたけどね・・・)、下位の子どもは自ら放課後残って勉強していくし、何が起きているかよく分からないくらいびっくりしていました。
 
これを連日続けようなんては思っていません。でも開放し、全力で学習できる、いつでも聞いてもいいんだということを保証されている安心感を知った子どもたちは二度ともとには戻らないのですから。

教師の多くは「教えてあ・げ・る」という優位性で子どもを縛り付けます。ですから、子どもが手元から奪われることで子どもが自分の言うことを聞かなくなってしまうのではないかと不安になります。これは9割の教師が感じることでしょう。でも、子どもはそんなことで教師を見捨てません。それよりも自分たちをもっと高いレベルに引き上げてくれることを望んでいるんです。