たたき上げの職人

だと自分を思います。まだ途中だけどね。
 
保護者にも素晴らしい職人さんがおります。先日こんな話をしました。
 
「私らって職人じゃないですか? 本当に微妙なさじ加減とか、その場に合わせた対応とか。それがね、理屈だけ勉強して「理論ではこうなんだから、こうすればかならずうまくいくんだよ」って言われても、なんだかなぁ〜って感じになりません?」
 
その方はうなずきながら笑っていましたが、私は本気でそう思います。
 
 
私ですでに2万時間の授業をこなしてきています。この2万時間をどう過ごしてきたのかが大事ですよね。口うるさい師匠がいて「てめーな、何やってんだよ!」レベルのことをズバズバ言われ、保護者からは「若いから仕方がないわよね〜」と慰められ、時には叱られ、そんな困難を乗り越えて今日があります。
 
これは授業も同じ。どんなに細かな解析をしてもビデオには子どもの雰囲気が映らないように本当に大事な部分は解析が不可能だと私は思います。そこの雰囲気を読み取って、授業を切り替えていくのがまさに職人技なのです。授業研究だって数百時間かさねれば、最初の10分を見ればその後の35分がどうなるのかは想像がつきます。これがたたき上げ職人の力です。でも素晴らしい職人さん(授業実践者)は実は身の回りにたくさんおります。そうした人から私たちは学ぶべきことがたくさんあると思います。