放射線教育で大事なこと
福島県をはじめとして日本では「放射線教育」が必修であるべきです。
文科省も福島県教育委員会も当然鈍く(おそらく来年度以降にこうしたカリキュラムの実践を促すことでしょう)、フリーズ状態です。
しかし、半年を過ぎていろいろ見え始まった今、放射線教育の実践が必要です。従来の学習のままだと「教師が知識を教える」→「子どもに分からせる」で終わり。ほんの1~2時間「やりました」程度の学習になることでしょう。しかし、今の状況を考えるならば10時間を超えるような学習が必要であるし、総合的な学習の時間がある小中学校ではそれだけ取れるはずです。
放射線教育を阻むのは難解な専門用語です。ベクレル、シーベルト、半減期、α・β・γ線、外部被曝・内部被曝などの用語です。しかし、「学び合い」だとこんな難解な言葉でも簡単に乗り越えてきます。現に四年生のうちのクラスでも、セシウム134と137の半減期の違いをグラフ化して説明できるくらいです。
おそらく多くの人が「小学生ならばこれくらい分かればいい」と幼稚園レベルのテキストを作ってきて、子どもの教育することを求めることでしょう。でも、それは子どもの力を見誤っています。子どもの能力は実はもっと高いのです。
放射線教育のテキスト制作チームでも日々議論を重ねながら練り上げています。本校の4年生はこのプロトタイプのテキストで教育が始まります。おそらく日本の小学生のトップの力を持つことでしょう。
この震災で教育の質の転嫁を急ぐべきです。