連携するということ

パナソニック財団助成の研究の本格的にな稼働に向けてさまざまなテストが行われています。
  
skypefacetimeustreamなどで教室と教室を結んでいます。私の教室にはこっそりとプロジェクターテレビが持ち込まれ、ipad2を通して画面に国内外の様々な教室が写し出されています。私は「どこでもドア」と呼んでいます。
 
このプロジェクトはこれまでに何度か書いたように既存の「在り方」に穴を開けるための取り組みでもあります。同質の考え方や同質の取り組みの中にあると、異質なものを受け入れなくなる、または自分の取り組みこそが最善のものだと思ってしまう状態に陥ります。これはこれまでの全ての研究がそうであったように。これは「学び合い」にしても同じ道を歩む可能性があります。
 
授業とは誰のためのものなのか考えれば分かります。教師の浅はかな知恵の中で踊らされ、その中で子どもたちが満足させられているような状況でよいといえるでしょうか?
 
この震災で私は確信しました。これまで「学校」や「市町村」「都道府県」「国」といったフレームがもはや教育の思想を司るものではないではないことを。もちろん学びの「場」というフレーム、すなわち「學」という文字が示すとおりに子どもが壁の中で学ぶ場として学校が必要なだけでなのです。
 
そうしなければ、校長が替わる度に、主力になる教師がいなくなる度にコロコロと授業の形態が変わります。大抵次の校長や他校から来た新しい研修主任はこれまでの教育方針を否定的に見て方針を転換していくものです。
 
こんな馬鹿なことを続けている時間は日本にはありません。ですから既存のフレームを子どもと保護者の側から崩していこうとするのがこの研究の本質なのです。実際に子ども未来会議に向けて自費でもいいから仙台に子どもと自分が行ってみたいという方もおられます。
 
facebookには膨大な量の実践状況が集まりつつあります。これらにまもなく動画も乗せられてくることでしょう。そして2学期からはリアルタイムで教室と教室とを結び、子どもの学びと学びが共有化されていきます。
 
子どものレポート・作品もPDF化され、共有化されていきます。我々の取り組みは「連携する」ではなく、「共有化する」取り組みと言うべきかもしれませんね。
 
この取り組みの大きな山場は、11月に開催される予定の「子ども未来会議」になると思います。詳細が決定したらお知らせします。