今とこれからと。

福島県の状況なんて誰も予測できるわけではなく、刻々と状況も変化していきます。今郡山市で分かることから、これからのことを考えたいと思います。
 
<今の状況>
空気中の放射性物質はほぼありません。0に近いと思います。根拠は農産物がほぼNDであることです。もしも、浮遊物があるのなら中通り地方で農作物の種類にかかわらず、放射線が検出されるからです。しかし、今は特定の農産物でしか検出されていません。ですからほぼ空中に浮遊しているというのはないと考えられます。そろそろ小学生もマスクは必要なくなってきていると思います。ただ、放射性物質は砂などと結合しているので砂埃が強いような時にはマスクはとても効果的だと思います。
 
食べ物についてです。研究者が予測していたよりも野菜等へのセシウムの移行は少ないようです。葉物野菜にしても、トマト、キュウリなども県の測定値を考えれば極めて汚染のひどい場所以外は食べても大丈夫な気がします。おそらく1年間はデーターを取ってみないと広くは分からないでしょう。ただ特定の農産物、たけのこや果実などはかなりセシウムが検出されていることは間違いありません。
県のHPで確認するとよいでしょう。食べるかどうかは個人判断になると思います。
 
遊び場については残念ながら外で遊べる公園等は全て「ダメ」です。今でも2μほどあります。滑り台の下やブランコの下などは恐ろしく高いはずです。子どもが遊んでよいような状況ではありません。公園の表土を削り、植栽なども全て取り払われない限り、子どもたちが安心して遊ぶような場所ではありません。
 
学校は、郡山市内で最も安全な場所です。線量も0.06〜0.08を持続しています。これは木造家屋の1/4程度です。掃除も水拭きなのでほぼ完璧です。除染も行いましたので最も放射線の少ない、安全な場所と言えると思います。
 
<これから>
これからは、子どもたちの体を休めるという意味でも夏休みに向けて遠くに離れるプランを練るとよいと思います。自然の中で思い切り遊べる環境は福島県中通りにはありません。様々な情報を基にいろいろ考えてみることをお勧めします。
 
おうちの除染をすべきです。私もマンションの理事長を務めているので、7月に住民に呼びかけて除染を行います。高圧洗浄機もそれほどしないので買うこともよいでしょうし、周りに持っている方がおられれば借りて使うとよいと思います。家の外壁や外構付近の洗浄をされるとよいと思います。これらは2年間くらいは定期的にやった方がよいでしょね。
 
また、庭に芝生などがある場合には剥がす方が絶対によいです。幸い学級委員長さんがその道のプロですので、ご相談されても良いかと思います。
 
<近い未来>
郡山市は田舎なれども、都市化は進んでいるのでコンクリートアスファルトの部分はどんどん水で流れていき、これからも線量はどんどん減っていくことでしょう。チェルノブイリ付近の様子から考えると、私は秋には今の半分に減ると予想しています。その分、水の集まるような場所はとても線量が高くなる可能性もありますので注意は必要です。