踏み込む

震災で1学期の立ち上がりが遅くなりましたがそれでも「学び合い」による算数では、今週で「上」の教科書の内容はほぼ終わります。来週の月曜日は「test day」で一学期分の算数のテスト全てを2時間でやります。
 
「そんな無茶な」そう思われるかもしれませんが、これまでの積み重ねと2年目になる本クラスだからこそ踏み込める学習だと思います。
 
この秘密は徹底した予習にあります。予習と「学び合い」、子どもの状況をリアルタイムに評価してすぐに返す「後出しジャンケン」の複合技だからこそできる学びです。
 
今の教育は、授業は「誰でも」を前提にして「最低限」の教育をしようとしています。だから毎年担任を変えたり、クラスを変えたりすることになります。最悪でも1年で変わることができるからと。
 
しかし、それぞれ教師の実力が上がれば小学校ならば2年連続で担任をした方がよいに決まっているのです。子どもの性質も分かっていますし、1年目ではできないことが2年目ではできることが多くなるものです。
 
それでも授業では笑いもあるし、一服する暇もあるし、たまに私語もあります。それでもこのスピードで子どもたちは勉強をこなしていきます。
 
テストが終われば、子どもたちはそのテストの分析を行い、自分は何ができていて、何ができていないかを学び直すことになります。これも一週間もあれば下位の子どもでも9割の学習内容を理解できていることでしょう。
 
もちろん上位は徹底して応用・発展に取り組んでいくことになります。
早ければ1学期中には上位の子どもは年間の算数を終えることでしょう。
その力があってこそ、自分への厳しさがあってこそ「教えて!」と言われたときにもこころから「いいよ!」と言える子どもに育つのでしょうね。