守る

いよいよ来週の11日から郡山市も小中学校が始業します。
 
県は土壌が汚染されているかどうか全小中学校の校庭を今日から測定することになりました。
 
でもこれは間違いです。「汚染されているかどうか」ではなく、「どれくらい汚染されているか」を調べるのです。水に出てくるくらいですから汚染されているのは当然です。
 
郡山市はこれから砂ぼこりが舞い上がる季節です。ですからできるだけマスクをすることが大事です。学校の登下校は、マスクをすることになります。
 
また郡山市は春に運動会をするのですが、今はまだ校庭で運動すべきではない状態であることは測定しなくても分かります。
 
昇降口にもできるだけ砂ぼこりを入れない工夫が必要でしょう。外掃除も無くすことになると思います。
 
国は食品もいきなり国際水準を数十倍に引き上げて、「大丈夫」と言います。でもこれは「たまに食べる」レベルの話で、東京の人間の話です。水も空気も魚も肉も日常的に食べるなら、郡山市の土壌汚染はまだ高いと考えるべきです。子どもには特にです。
 
風評とは「デマ」のことですが、実際には放射性物質は出ているのですから風評ではありません。汚染のかなり厳しい市町村ではこれから数年から数十年に渡って検出されると考えた方が自然です。
 
「怖い」のは「知らない」からです。極めて分析的に、そして常に情報を得ていれば、それほど怖がることはありません。だから私は郡山市に残っています。
 
我々大人は正確に状況を分析し、子どもを守るようにしていかなければなりません。正確な情報があれば子どものリスクを大幅に低減させることができます。
 
あるボランティアグループが、子どもたちを集めて野外でサッカーをやらせていました。本当に愚かだと思います。その子どもたちの未来への影響を考えていないとしか言えません。少なくとも県内の校庭の土壌分析を調べてからやるべきです。調べもしないで海の魚を食べるようなものです。本当に腹が立ちます。
 
理科を学ぶということはこうした状況に対して、冷静に対応できる力を養うのだと思います。