教育するということ

お城を造るのにその完成図を考えずに石を積み上げることはありません。
全体のイメージも持たずに、石を積み上げてもただの高い壁に過ぎません。
 
同じように素晴らしい授業を一つ一つ積み上げれば、よい教育になるかというとそうでもありません。授業のことに一生懸命に取り組んでいれば、子どもはちゃんを育ってくれうるかというとそんなことはありません。そうであるならば、夜遅くまで授業のことを考えている研究校や附属の学校では、どの子どもも勉強に熱心で、成績も飛び抜けてよいはずです。
 
上記のような学校で授業にブレが出てくるのは、その学校の理念が十分に共有化されていないことによります。
 
「学び合い」は教育による人間形成のビジョンです。未だに授業の「方法」だと考えている人もいますが、そうではありません。その授業を通してどんな人間を形成していくのか、私たちはもっと考えて行かなければならないのだと思います。