仏つくって魂入らず

今日は大変忙しい1日でした。
午前中は、教育委員会の訪問。
そして午後は図書教育の授業研究会でした。
午前中では全員が授業をお見せしましたが、別枠としてfutu-tさんともう一人の先生で「学び合い」の授業をお見せしました。
 
特に、furu-tさんの授業は圧巻でした。
おそらく算数免許の先生は、あの授業を真っ向否定するでしょう。
でも、その誰一人としてあの領域に踏み込める人はいません。
私が観た授業でも最高レベルです。
中学校の国語教師が半年で20年算数を研究してきた先生を軽く圧倒するのです。彼の踏み込む「覚悟」が子どもを動かします。
課題設定もほぼありません。それでも最高レベルで学びます。
お世辞抜きに本当にすごかった。
 
午後の授業は「リーディングワークショップ」による国語の授業を参観しました。事前の打ち合わせでちょこっと本も読ませてもらっていたのですが非常に分厚い本で、よく意味が分かりませんでしたのでとても楽しみでした。ところが、1年生による実際の授業では、子どもは本にそれほどこだわりもなく、先生の手のひらで「やっている」だけの授業でした。
 
なぜ自分はこの本にこだわるのか?
なぜ自分はこの本を紹介したいのか?
なぜ自分はこの人と関わり合いたいのか?
全く分かりません。
 
教師に「そうしなさい」と言われてやっているに過ぎません。
「リーディングワークショップ」という言葉の響きは素晴らしいんですが、実際の中味は何もありませんでした。おそらく「理念」がなく、形で押したからそうなるのでしょう。「仏つくって魂入らず」です。どんなに言葉で飾っても、実際にどの子どもも主体性を持って学ばなければそれは大人になることの何にもつながりません。
 
「魂を込める」
 
どうして授業をするのか? それをこれからも問い続けたいと思います。