奇形?

選挙期間でなければ、ボコボコに書くところだけど。
 
ある街頭演説で「福島県では奇形児が生まれている」という隠された真実を述べられている方がいるようです。「南相馬で頭が2つの子どもや無脳症西郷村でも奇形児がどんどん生まれている」そうな。
 
僕の二男は昨年生まれたけど、そんなところは全くございませんし、同時期に生まれた子どもにそうした奇形があることはありませんでした。いろいろと検索をかけてみると、ご飯吹き出すレベルの話をあたかも真面目に書き込んでいる人もいます。
 
逆に、こうしたことを演説したり、書いたりする人の心の面に興味が出てきます。あまりに無知なのか、それとも悪意なのか、それとも目立ちたいのか。まあその3つに絞られることでしょう。でも多くの人は「無知」からきます。でもこうしたことを大勢の前で言うためには、極めて客観的な調査と分析が必要です。
 
また悪意のある人は、人そのものがろくでもないのでどうしようもありません。目立ちたい人は「僕だけが知っている」というスタンスを示すことで人との違いを明確にしたいのでしょう。
 
放射線の影響は確かに気をつけなければならない。でも、統計や実際とあまりにかけ離れた話は、福島県の人々の心を傷つけるだけにしかなりません。
 
国や県は選挙を盾にしてこうした話をする人に訴訟を起こすことも検討に入れてよいと思います。そうなれば「根拠」も明らかにせざるをないでしょうしね。党利党略のために福島県を利用するのは止めて欲しいものです。