余計なお節介

よくクラス編成の時に「○○さんには○○さんをつけておきましたから」こんな話しを聞きます。例えばとても内気な子どもでその子がいることで安心して生活できるから。例えばその子が面倒を見てくれるから。例えばその子がちゃんと注意してくれるから。
 
「余計なお節介」です。
 
その場合どうなるでしょう? 新しいクラスになって確かにそう考えたように、その子どもたちは何でもペアになっていきます。いつでも。そうすると周りの子どもたちは、その子どもたちに関わりにくくなります。逆に周りの子どもたちからどんどん外れていくことになります。
 
また、依存性が強い関係だと、それがゆえにいずれ相手に嫌みや意地悪も生まれてきます。仲がいい反面、けんかも多くなります。
 
そうした教師のお節介は逆に子どもを子どもにします。また依存の関係を作ることになります。こうしたことは実はいらないのです。
 
私たちはクラスのみんなが関わり合える関係を作ることが仕事なのです。そんなクラス編成で子どもの関係がうまくいくのならば簡単です。しかし、上に書いたとおり、うまくなんていかないのです。私たちは学び続ける子どもたちを作らねばなりません。その中で私たちは子どもの人間関係を広げ、関わり合える教室を、馬鹿されない教室を、みなが支え合う教室を作り上げていくことが仕事なのです。