「ひとりも見捨てない」ということ

「ひとりも見捨てない」ということを実現するまでに私は数年かかりました。
 
簡単に考えている人は、子どもが「教えてあげるよ」なんていう言葉が飛び交う教室であれば、「ひとりも見捨てない」教育が実現できているなんて考えるかもしれませんし、そうすることが「ひとりも見捨てない」ということにつながることになると思っているのかもしれません。
 
真の意味で「ひとりも見捨てない」というのは、普通に実践することでは見えないと思います。それを言っている教師自信が実は見捨てているという自己矛盾にぶつかっていきます。今の実践で苦戦されている、長期的に『学び合い』を実施するようになって苦しくなってきている、授業が看取れるようになってきている人は必ずそこに気が付くはずです。
 
私自身も3年前にその矛盾にぶつかり子どもを苦しめていました。それを解決できたのは、優秀な子ども(おそらく私よりもはるかに頭がいい子)の知恵を得ることができたからです。
 
それを機に学び合いの教室をスッテプ2へと移行できました。これが非常に安定的な学びを育みます。ですから授業を公開するにしても朝から6時間目まで授業を見せても、子どもの学び方は常に安定しているのです。その時間ごとに子どもの学びが上下することもなく、人間関係がブレることもありません。
 
これらは真の意味で「ひとりも見捨てない」ということの意味をとらえているからです。
 
3月4日はここには書けない「真の意味でひとりも見捨てない」という話もしていきます。そして、そこから生まれるステップ2とは何か? 
 
さらに現在の「ステップ3」とも言える「学び続ける子どもたち」の授業をお話ししていきたいと思います。