若者たちへ

本当はこんなことは書きたくありません。身に覚えのある人はその時を責めているわけじゃないから気にしないでね。今後の若者たちへの「教育」です。
 
私も前任の教頭もともに研究畑の学校におりましたので、県内外から大勢の参観者が来校している姿をたくさん見ています。多い時には年間100を超えるような受け入れをしたこともあります。以前は机の上には全国の銘菓が毎日のように乗っていました。そんなこともあり、来校者の方々への対応はできる限りのことをしようといつも対応できます。
 
前任の教頭も私が参観やお世話になる方へ訪問する時には必ず「お菓子買ってきて、領収書後で頂戴ね。」と言ってくれました。 
なぜ、参観する学校にお菓子を持っていくのでしょうか?
 
 
お世話になる方への手土産? そうじゃありません。例えば来校者がおられれば、私は本来自分のすべき仕事や学年の仕事よりも優先してその方々に付き添います。校長も校長室を空けて案内してお話してくださります。相手の学校に授業を見に行くということは、授業を見せる先生だけではなくて、多くの人のバックアップがあることをまず知ってください。
 
そうした方々へのささやかなお礼というのが社会の「常識」です。金額ではないんです。若い先生がわざわざ車や新幹線に乗って授業を観に来る、これだけで私は本当に申し訳ないと思います。だからすべての仕事をストップして来校された方のために尽くします。そしてその後ろにはその煽りを受けて仕事が進まないでいる先生もおります。だから学生気分で「面白そうだから」なんていう理由で来校されると「ガクッ」とします。そのレベルの意識で来校する人に対応するほど暇ではありません。私以上に授業について語る気構えが欲しいものです。私も、一見関係のない他の先生方にとっても1日参観を受け入れるということは、実はそんな簡単なことじゃありません。だからこそ、
 
安ーーーーいものでいいんです。若いからどうせお金なんてないのですから。
 
でもね、そうした気遣いができない教師は、子どもへの気遣いなどできるはずもないんです。
 
お世話になったのは私だけではなく、学校の教職員すべてと考えるとよいでしょう。ですから、お帰りになる時にも管理職だけでなく職員室の先生方にもきちんと挨拶をするとよいでしょう。もちろん一言コメントを添えてね。ある方は校長先生宛にお礼のはがきを送ってくださりました。私もこうした素晴らしい来客の方があるからこそ「参観の申し出があるのですが。。。」と相談してもにこやかに「来てもらったら。」と優しく受け入れを了解してもらえるのです。
 
そんな私も若いころにそんな気遣いなどできるはずもなく。でも環境が私を育ててくれましたし、管理職がそうしたアドバイスを必ずくれたものです。
私はそうしたポジションなったのでしょうね。
 
青ざめている方。その落ち度を次に出さないこと、そして20年後後輩にそれを教えられる人になってくださいね。そのためにこんな書きたくもないことを書いています。

あーあ、これでますます「怖い人」って思われちゃう(笑)