競争

「ゲームは授業にならないけど、よい授業はゲームになる」
 
佐藤学さんの名言です。
 
よくゲームから学習に入る授業を見ますがこれまでただの一度もまともな授業を見たことがありません。大抵、最初はテンションが上がりまくり、本題に入った途端に子どもの目が死にます。これは練りに練った教材も同じです。教師がその教材を使いたがために無理矢理に子どもに軌道修正をかける姿をよく見ます。そして子どもと授業がかい離していきます。
 
今日、ある会合で隣に座ったうちのクラスの保護者とちょっと話しました。

「○○ちゃん、最近がんばってるねー。」
「そうそう、○○ちゃんと最近仲良くて、いつも家の電話で『どこまで進んだ』とか、『今、ここ勉強している』なんてやり取りしてるんだよ。なんか競争しているみたいで。」
 
その子どもたちは来週月曜日に迎える合奏祭に出場する子どもたちです。休み時間もバイオリンを弾いたり管楽器を吹いたりしています。もちろん学校の練習はクライマックスを迎え家に帰るのは18時ごろのはずです。ですから音楽部の子どもたちには「宿題無理しないでね〜」と言葉をかけます。
 
しかし、宿題ではむしろ音楽部の子どもたちの方が結果を叩き出します。その裏には上記のような競争があります。しかし、その競争は遊びであり子どもたちの楽しみへと昇華しています。
 
naotakaさんの子どもたちもつなぐことで、同じ学年の子どもたちと競争を始めました。チームは戦うチームがいるからこそ面白いのです。でもそれは下品な競争ではなく、ゲームとしての競争です。まさしくよい授業がゲームになるのです。