安易に「学び合い」をしてはいけない

子どもに任せれば楽になれる
子どもが勝手に授業を進めてくれる
成績が向上する
 
「だ・か・ら「学び合い」をしたい」という人は止めた方がいいです。
必ず崩壊していきます。「方法」で取り組んだ方のクラスが崩れていくことは容易に想像できますし、実際にそんな姿も見ます。だから直感的に危険だと感じている方は手を出しません。
 
子どもが成長するのが好きな人は続けられます。福島の会のみなさんのように悩みながらも維持できます。
 
子どもは我々が思うより遙かに賢く、腹を探ります。言っていることとやっていることが矛盾しだしたとたん、教師を疑い始めます。そして、じっと観察します。その矛盾が続けばどうなるか? 子どもは最初に耳を貸さなくなります。そして反発します。ここで初めて教師は気がつき始め、動揺します。
 
この状態になったなら、一度「学び合い」からは撤退することが最善だと思います。もし、それでも「学び合い」を維持しようとするならば、子どもに素直に謝り、全て元に戻して一からやり直す覚悟が必要です。
 
現状の教師で「学び合い」を維持しきれる覚悟がある人がほんの数%です。それくらい維持することは難しいものだと私は思います。
 
でもそんな壁を簡単に乗り越えちゃう教師もいます。子どもと無邪気に「学び合い」を楽しめちゃうタイプの教師です。これが「天才」型の教師です。こうしたタイプの教師には私も嫉妬を覚えます。出会ったのでこれまでで二人です。まあ、それくらい少ないのです。ほとんどの人は自分を含めて、みーーんな努力して苦しみながら切り開いているのです。
 
もちろん、ここにアクセスしている人はみんな覚悟ができている教師ですから問題はありません。ただ周りの先生に紹介するなら、それをちゃんと見守る覚悟は必要でしょうね。