お説教

今日の給食の運搬中、子どもがカートを曲がり角の教室の戸にぶつけて穴を空けてしまいました。授業が少し延びたのとアイスがでるので少し興奮気味に準備をしていたのでしょう。
 
カートを押していたのは二人。急いで配膳室に出かけての失敗です。
もちろん叱りました。当番全員を。
 
昨日から準備も片付けも少しルーズな所が見えていました。でも、声はかけませんでした。今日はなるべくしてなったのです。
 
それはなぜ? チームワークが悪いからです。
 
掃除をちゃんとしない人がいる。
プロジェクトチーム・係でちゃんとやらない人がいる。
当番をちゃんとやらない人がいる。
授業をちゃんとやらない人がいる。
 
小学校ならば毎日のように子どもから聞く話だと思います。もちろん私の学級でもよく聞きます。しかし、そうした話をされたときには子どもにこう返します。
 
「じゃあ、先生がその子を叱ったらそれで解決できると思う?」
 
子どもがやらないのは大抵チームワークが悪いからです。
なぜチームワークが悪くなるのか? それは「みんな」を意識しないで、役割のすり合わせが、きちんとできていないからです。掃除を始める前、当番を始める前、プロジェクトを始める前ちゃんと話し合わない、気持ちを合わせられないことによります。
 
今日の失敗は昨日からの動きを見れば当然です。失敗は二人。でもその状況を作ったのは明らかに「当番の子どもたち」です。
子どもになぜ今日それが起こったのか、昨日からの子どもの動き、関わり方を説明しました。だから今日この失敗が起こったことを。
 
そしてすでに謝ってきたという二人の子どもと合わせて、もう一度当番全員でどうしてこんなことになったのか説明して謝まってきなさいと指示しました。でもこうした失敗や叱られることを通して、自分たちの姿を振り返ればいいと思います。「任せられる」と「ルーズになる」はさまざまな失敗を繰り返しながら、少しずつ区別がつけられるようになるのだと思います。
 
こうして今日もまた失敗を乗り越えていくのでした。
「引き戸さん」ごめんなさい。