来年もよい年になりますように。

 
 明日で2学期も終了です。我々教師から見るとやっぱりあっという間ですね。朝、読み聞かせに来てくださった○○さんが終わりにこんな話をしてくださいました。
「みんなはね、「学び合い」で学習しているんだけど、それはとても幸せなことなんだね。1学期でまあまあだったのが、2学期になってさらに素敵なクラスになってきたことが見えてきています。いいクラスになってきましたね。」
 私も2学期になって、子どもが急速に成長してきていることを感じます。何度か話しましたように、この時期に伸びない子どもは5・6年生になってもグダグダになっていきます。そして人間関係で自滅してきます。このクラスも今日もクラス会議を開いて友達との関わりを見直していたように、何も問題がないわけではありません。どんな子どもも良いところと同じくらい悪いところがあるのですから。でも、その悪い部分を押さえ込めるのがクラスの力なのです。方向性は2つで自分の学級を楽しくしようとしているか? そして悪いことに対して「誰もが」それを許さないというスタンスです。これは担任の私がどんなに熱く語っても、怒っても、なだめても、優しくしても変わるものではありません。
我々大人もそうです。街にゴミがどんどん落ちていたり、犬の散歩で誰もふんを持ち帰らない社会だったら、「自分だけが」それを守れるでしょうか? 私は独身時代は料理を作るのは好きでしたが、ほとんど作りませんでした。でも家族がいるから時々料理を作ります。つまり、人は他者の行動によって左右されるのです。周りがよい行動を取っていけばおのずと自分もよい行動ができるようになります。それは「挨拶」なんかでもそうです。
大事なのは自分たちの問題を自分たちで解決しようとする子どもの姿なのです。このクラスの強みはそこにあります。そうしたクラスは学習でも効力を発揮し始めるのです。
 来年のことを話します。このクラスに2名の男の子が転校してきて30名のクラスになります。その中の一人はお母さんが先月起こしいただいて、このクラスの授業を2時間ほど参観されていきました。そして子どもの育ちや学習の意欲について大変驚かれ、この学校への転校を決めました。それでもこのクラスに編入することは、保護者のみなさんが最初そうであったように、衝撃と戸惑いを感じることでしょう。(あの宿題もね!)子どもは子どもとのつながりで解決できいることでしょう。もしも保護者が戸惑っているようでしたらどうかつながって、言葉をかけてあげてください。きっと安心できると思います。
 それではみなさまよいお年を! そして来年もさらに私と保護者のみなさんでこのクラスをよりよいものにしていきましょう。