教科プロジェクトチーム

「どうして教科プロジェクトチームなんて創ったんだろ?」
 
子どもに膨大な負担をかけながらも、時に励まし、時に厳しくしながら、子どもの動きに苛立っていました。
 
何か違うんだよね〜 こんなことのために自分は立ち上げたんじゃない。あの時に直感は間違っていたのかな???
 
最近になって、子どもの縛りを解き放ちました。「縛り」とは、「教科プロジェクトチームとは学級の学習をリードできるチームである」という縛りです。
 
とたんに子どもと子どもの関わり合いが変わりました。何というかとても「ゆるい」のです。この「ゆるさ」がとてもいい。「ゆるさ」とは、「ゆるみ」ではなく、何というかまるで母親に見守られているかのような安心感のある柔らかさです。教科プロジェクトチームと学ぶ子どもの「ゆるさ」は私にはできないことです。
 
プロジェクトチームの原動力は「楽しさ」です。子どもにはこう話しています。
 
「自分がそれを楽しいと思っていれば夜の10時まででも頑張ればいい。でもね、みんなのために頑張らなくてはならないと思うならやめたほうがいい」と。
 
これはまるで「学び合い」に反するような言葉かけだと思われるでしょう。でも無理のかかる「みんなのために」は、いつか力尽きます。そしていずれ子どもはいらだってきます。だって全線全勝はないのですから。
 
こうなって初めて、テストととか目標なんて子どもに与えないでも、子どもが楽しく漢字を学べるようになりました。私はこんなことに20年近く気がつかなかったのです。放課後残ってみんなで漢字を学び合う姿を見て、漢字プロジェクトチームのゆるく、楽しい関わりがとても大事なのだと分かりました。
 
出来ていると思っても、やっぱり二度目のバンジージャンプは難しいのですね。