「学び合い」の崩壊パターン 小学校

あえて書きます。不愉快に思われましたらごめんなさい。これは自分にも起こりかけたことです。
 
「学び合い」を始めるときに子どもたちにどんな話をしているでしょう?
「分かる人が分からない人に教える学習」と子どもに強調してませんでしょうか? これを強調しながら「みんな」を求めていくと「学び合い」は崩壊します。
 
できる子どもに立場に立ってみてください。分からない子どもに一生懸命に教えます。でも学力差が大きいほどそれは伝えにくいのです。当然、1時間で理解させることができません。教師は「みんな」が足りないと言います。できる子どもは、それでも先生に言うようにみんなを考えて、一生懸命に教えます。分からない子どもにみんなで集まって教えます。でも分かりません。そしてまた、「みんな」が足りないと言われます。
 
できる子どもは家に帰ってお母さんに不満を言い出します。
「自分はみんなのために頑張っている。でも先生は自分たちを怒るだけで、何にもしてくれない。」
親は当然、怒ります。うちの先生は教えることを拒否して、ひどい授業をしていると。子どもたちにやらせておいて、責任を子どもたちに負わせるってどういうこと?
 
親の怒りに連動するように、上位の子どもたちは「学び合い」に否定的になっていきます。否定的になればそれを教師はまた叱ります。最後はみんな嫌になっていきます。
 
それでも教師は一人「学び合い」を貫こうとします。「学び合い」の会の先生方も励まします。でもそれはどんどん孤立を生んでいきます。一歩引かなくてはいけない状況なのに。
 
ここが参考になると思います。
http://manabiai.g.hatena.ne.jp/tontan2/20100202

aki-kichiさん掘り起こしてごめんね。これから始める人、そして今苦しんでいる人のために。m(_ _)m