人を育てるということ

昨日の続きです。
 
組織にはいろんな人がいます。うちの学校だと私の年でさえ中間よりも下のゾーンです。本市の平均年齢よりもまだ7歳ほど若いくらいです。
ですから、組織の構成はそれこそ海千山千の方々でいっぱいです。いろんな癖があります。そして私もその癖の強い一人です。
 
昔は正論を振りかざし「あなた方の授業がどれだけダメなのか」を口にしました。こうなればもちろんのこと、裏で陰口をさんざん言われていたことでしょう。
 
ある時に気がつきました。
「職員室も教師も同じじゃん!そりゃ、私の気持ちを分かってもらおうなんて、甘いちゃんだ」と。
それからは、楽しむことを大事にしながら研修を進めています。それぞれの持ち味を引き出せばいいのです。「学び合い」かといわれれば、「NO!」と言われるような授業をしている先生もいます。でもそんな先生でも「いやー、最近ね学び合いで子どもが変わったわ」なんていうようになります。
 
私の仕事は、自分のクラスの子どもをよくすることではなく、学校の子どもをよくすることです。ですから「したたかに」「急がばまわれ」で皆さんに語りかけます。
 
でも、芯は外さないようにしています。これは管理職にも強く強く言います。
 
「学校が教師を育て、学校が子どもを育てる」のだと。
だから、「強い学校」を創っていましょうと。
 
それは会社も同じなのだと思います。
優秀な人材をどんなに取り入れても、犬ぞりのように、そのうちにその何割かは手綱を必ずゆるめます。その犬に鞭を打っても全体が速くなることはないのです。その犬全体をどうマネージメントしていくかが、一流の犬ぞり乗りなのだと思います。