大人の「学び合い」
「学び合い」を知ってから、組織における人との関わり合いについて考えさせられることが多くなってきました。
多くの教師は子どもに優しく、一生懸命に手を出し、そして子どもを良い方向へと導こうとします。手を変え、品を変え。時に厳しく、時に優しく。そして飴と鞭。
時に管理職も同じ手法で我々をよい方向に導こうとします。全く同じ手法で。
それでよい方向に導けるならよいのですが、そうならないときに最後の決めゼリフ。
「自分はこんなに頑張ったのだから、仕方がない。」と。
しかし、どんなに頑張っても成果がなければ、誰一人救えなければそれは「自己満足」の世界なのです。
点で人と支えようとしても、時にそれは突き刺さり、時につり下げる糸はきれるのです。
でも、「面」で支えようとすれば人は柔らかく、優しく受け止められます。「学び合い」の学級は、無数の点が面になっているから、子どもは時にはずれても、悩んでも、親に怒られても、担任に叱られてもなんとかやっていけるのです。
それは私たち「大人」も同じ。面で人を支えようとするならどうすればよいでしょうか? 「学び合い」をしていれば分かります。
「仕方がないんだ」は誰一人、幸せにすることはないのです。