日曜参観2

で、どうなったか?
 
そもそも、子どもはすでに国語辞典を使っています。
でも、なーーんにも教えていません。
何人かで一緒に辞書を引いているところを見ると、まだ引き方に不安もあるのでしょうね。ここがスタートです。
 
今日は、「もっと速く国語辞典を引くようにする」というめあてです。
「速く引くためには、一発で調べたい言葉のページ近くを開くことが大切です。」
 
私は誤差5ページ以内で子どもに言葉を引く姿を見せました。
 
「じゃあ、どうぞ!」
 
ハイテンションにならない、緩やかな、それでいてフルパワーの「学び合い」だったと思います。(もちろんまだ2ヶ月の力ですが)
何よりも、時間をかけてじっくりとじっくりとその仕組みを体得していく様子が見られました。
 
「二番目の言葉がさ、大事なんだよ!」
「1番目のあいうえお順だけじゃ、まだ甘いんだ。」
 
最後の5分。「じゃあ、今日の成果を見せてもらおうジャンか!」
3問ほど試してみて、結果は、5ページ以内で引ける子どもが8割ほどになりました。3ページ以内の子どもも3割ほどいます。
 
もちろん、全員が出来ることが大事です。でも、速く引くための勉強はこれで終わります。なぜなら、これからも毎日使うからです。次の課題(だ濁音や半濁音などの順番)に速く引くことを上乗せしていけばよいのです。次第にその仕組みは自ずと理解できていくことでしょう。今日はそのための「呼び水」です。8割の子どもができれば、残りの2割はその都度、引き方を周りから学ぶことになるでしょう。だから、それでいいのです。大事なのは算数でも、理科でも、社会科でも、常に机の上には国語辞典が乗っている環境と言葉の意味を引くことの必要性を感じさせる「学び合い」なのです。
 
 
一斉授業でも説明のうまい教師だと8割の子どもが引けるようになるかもしれません。その代わり一斉授業だと、そのプロセスを説明するのに最低で15分、長ければ20分話さなければなりません。辞書を引きたい子どもに育てるか、先生のいう「作業」をする子どもにするかでは、「これから」が異なるのです。「学び合い」の神髄は、学ぶことの楽しさをみんなで共有し、共感していくことにあるのです。