委員会

ある授業の合間のこと。
 
「おーい、ボランティア委員会の○○さん。あのプルタブ集めって止めた?」
「あれね、担当の先生に言ったんだけど、分かってもらえなくて、まだやってるの。そして、これからペットボトルのキャップも集めるの。」
「プルタブは止めてくれて新聞に出てたんだから止めた方がいいんじゃない? そもそも何のためにやってるのさ?」
「うーん、分かんない。でも何かの役に立つんだって、お年寄りとか。」
「学校の近くにたーくさんお年寄りいるぞ。それは知らんぷり?」
「うーん……。」
「分かんない誰かの何の役に立つか分からないことよりも、目の前にいる人の役に立てることを考えてやればいいんじゃない? いい学校ってそう言うことの出来る学校でしょ? 期待してるね!」
 
雪かき、落ち葉掃き、プルタブ集めに、キャップ集め。
「学校のため、褒められるため」言われたことを一生懸命に働くボランティア委員会の子どもたち。
 
その罪は教師にあるのです。