学校は授業だけではない

最近、職員室でよく聞く言葉です。
 
「まあそりゃそうだ」
 
正論だと思います。
 
でも、「そういう授業はどれだけ出来てるの?」
 
そういう人に限って授業は、ひどいものです。おそらく学習指導要領の3割ほどしか学習を成立させていないことでしょう。
 
でも、保護者の目には子どものすぐ目に見える「活躍」しか入りません。裏側は見えないものです。そのために何を犠牲にしているのか分かりません。
 
そうした人は大抵笑って「あの子は勉強はどうしようもないからなぁ〜」と言います。そして「勉強がすべてじゃないのじゃないから」と言います。そして「人間何かしら取り柄があるから」と言います。
 
「学び合い」フルパワーでも、実は学習指導要領を完全に網羅することは、非常に難しいのです。子どもの個性は、授業の中でこそ発揮されるものです。別に教師が特別の枠を設定する必要などないのです。少なくとも学習指導要領に沿った教育がきちんと行われるならば、多くの放り投げられている子どもは救われます。
 
子どもを見捨てながら「学校は授業だけではない」という言葉を聞く度に心が痛みます。