「学び合い」が目標ではない

「学び合い」をすることが目標ではありません。
もちろんよい「学び合い」をすることが目標でもありません。
 
それは、エレン・ケイが夢見た「未来の学校」20世紀の学校です。
残念ながら、母国のスウェーデンでも21世紀になった今もそれは完全に
実現できてません。
しかし、彼女は数百年後の教育のルネッサンスを夢見ていました。
 
「学び合い」も「未来の学校」の学びの1部分に過ぎません。
私はそう考えます。
子どもの個性の伸長は、いかに図られるべきでしょう。
「学校」という場でいかに自分を引き出せるでしょう。
学校のカリキュラムも、教科も、教科書も、まだその改革は
何一つ始まっていないのです。
 
今の学校は、子どもの学びも、個性も封じ込め、そうあるべきものだという大人の、教師の価値観の中に押し込みます。そういう私もまだまだ押し込んでいることでしょう。
 
「未来の学校」。残念ながらいまはその2〜3%しか実現できていません。彼女の言葉をかりるなら、「鷲ペンでジャングルを開拓するようなものだ」です。今できることは、来るべきルネッサンスに向けての人材を育成することだと考えています。