「単元」のない算数 2

全教科で「学び合い」で実践している私は「学び合い」の大部分を
分かったつもりでいました。しかし、今の算数をやっていてあまり
にも衝撃的であり、自分に子どもにびっくらしてます。
 
「単元がない」ということは「めあて」がありません。
「めあて」が難しいと言われるその「めあて」がないのです。
 
5〜6年前の自分なら「アホじゃない?」というでしょう。
2〜3年前の自分なら「そんな馬鹿な!」というでしょう。
1年前の自分なら「うそだぁ〜」というでしょう。
 
単元を無くすことで、おもしろい現象が多数発生します。
眺めていて変化したのはやっぱり「下位」の子どもたちです。
これまでとは、絡み合い方が異なります。
なんというか「自立航行」なのです。
業間になって職員室に行こうとして階段を下りる私を追ってきて、
「先生。あのね、今日すんごくいい勉強出来たよ。」
とその子は話します。
もう2年近く「学び合い」をしています。
それでも今の授業がまだまだ心の変化を起こすのです。
 
そして、次に起こっていることは「単元の渡り」です。
単元を渡りながら、行ったり来たりの学習をしているのです。
通常のならばこれは「タブー」です。
あっちこっち飛んじゃう授業は授業として成立していないと言われるでしょう。しかし、子どもは渡りをしながらも、個々も全体も決して
「破綻」しないのです。
 
知らない人がみれば
始めは「こんなの授業じゃない!」
でも20分後には「でもどうしてこんなにみんな勉強してるんだ?」
そして45分後には「このままずっと続いたらすごいかも?」
となるでしょう。
 
 
この件について、もう一方の実践者のkoutyさんと話をしました。
話は、「学び合い」が熟達している子どもだからできる授業なのか、それともこれは初めてのクラスですぐに成立できるものか、二人でイメージしてみました。結果は、最初から「いける!」です。
 
お試しあれ!
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