異学年学習の結果

3人の先生で子どもの動き、声のトーン、学びの深度を追ってみました。
 
出だしは、特に「下の学年に教えなさい」と指示は出さず、「それぞれが自分の学びしながら、この場にいるみんなの力を高めるようにしましょう。」
そう子どもに伝えて始まりました。
 
開始15分まで、子どもの声がとてもうるさく感じます。総勢70名ほど。
ここで少し声のトーンが落ち着きました。おそらく自分の学習の居場所が見つかったのでしょう。
 
開始30分、もう一段声のトーンが落ち着きました。通常のうちのクラスよりはややうるさいかなと感じるレベルです。
 
終了。
 
koutyさんの3年の講師の先生の話をまとめると、子どもの動きが変化している。特に3年生の子どもの下位児童に大きな変化が生まれた。6年生や4年生が関わることを通して、楽しく意欲的に学習できた。一人でずっと学習してきた下位の子どもは、1分ほど4年生との接触後、一人で黙々と学習していた。これは教室ではありえない姿だそうです。
6年生の上位の子どもは、自分の学習そっちのけで、3年生につききりの子どもも数名おりました。生き生きと教えています。6年生の中には少し全体とは距離を置いて学習しているグループもいました。
 
さてうちのクラスですが、子どもに話を聞いてまとめると、自分のクラスの友達の学びが見えにくくなり、学び合いがしにくかったとのことです。いつもを100とすると、その時間の学習は60〜70パーセントのパフォーマンスしか発揮できなかったという子がほとんどで、最高でも90パーセント程度なんだそうな。
 
うちのクラスの子どもにさらに聞くと、上も下もいるから意識がそれてしまう。でも、2学年だとおもしろい力が生まれるかもしれない。という意見が上がっていました。
 
3人の先生の解析を総合すると、明らかに異学年によって子どもの情報の流れに変化が起きる。そして、特に下の学年の下位の子どもには効果が非常に高い。でも、自分の学習に集中しきれないことも起こっている。という感じでしょうか。
 
あのような学びの環境やつながりに慣れれば、もっと早い段階で子どもの声は静まるでしょう。そうなればもうちょっとパフォーマンスはあがるかもしれません。でも、うちのクラスには、情報の流れは変化したものの、理解の深度や早さ、人とのつながりという面で、劇的な変化は生まれなかったような気がします。もうちょっと継続的な試みが必要だとは思います。
 
大事なのは子どもが異学年に効力感や達成感を持てるかどうかだと思います。
 
(足りないところがあればkoutyさん付け足しておいてね!)