説明文作り3
国語をよく人に見せるようになってから、よく見かける説明文の授業が変なことに気がつきます。
説明文の読み取りをよく見ますが、本文を読み取ること=説明文が書けるという暗黙の了解があるようです。しかし、これは間違いです。
例えば、点字を題材にした説明文では、どの先生も一生懸命に「点字」のことを教えようとします。中には点字を学ばせることさえおります。しかし、どう考えてもそれは間違い。点字が分かれば説明文が書けるようになるわけではありません。
しかも、よく見る授業研究では、立派なワークシートでカテゴリーまで分けてあり、そのカテゴリーにそって読んだことを当てはめる作業をする授業がほとんどです。さらにご指導では「あのワークシートがあったおかげで子どもたちは迷うことなく、内容を整理できましたね」なんていう人さえいます。
「学び合い」を知っていれば、そんな回りくどい授業なんてする必要は無くなります。そのまんま授業をするだけです。
めあては?
それは教科書に載ってます。光村だと題名の右下にこの単元でどのような学習をすべきか書いてありますもん。それに従って、子どもに読ませて行けばよいだけです。
例えば「段落のつながりを考えながら読み取り、身の回りのことを調べ、作文に書いてみましょう」となってれば、
1.段落がどのようにつながってるか分かるようにしてごらん
2.説明文と同じように身の回りのことを調べてごらん
3.段落のつながりを考えて、文章にしてごらん
で終わりです。「学び合い」で「つながり」とは何か分かるようにし、「つながり」が分かるように書いてあるか読み合わせし、完成させればよいだけです。
説明文を読むことと書くことは一体なのです。説明文の内容を理解することと書くことは別のことなのです。これは物語文の読み取りにも言えると思います。