素敵な話

今日は授業参観及び学級懇談がありました。
 
授業は1組・2組の合同理科実験。
総勢58名でのごちゃごちゃした授業です。普通に見れば何やってるか分からない授業ですが、すごくよい授業でした。何よりも自分が隣のクラスの子どもに突っ込みを入れたり、話を聞いたりすることができるのはやはりこうした授業ならばですね。10年前なら絶対にやらない授業です。やれるはずがないと思っていました。
 
さて学級懇談会では、こんな話をしました。
「自分の子どもをよく育てたいとしたら最もよい方法は何でしょう? このクラスは学び合いで授業をしています。子どもは他者の行動を見て自分の行動を決めます。ですから、「我々」がこのクラスをよくすることが回り回って自分の子どもをよくすることにつながるのです。今日はみなさんと知恵を出し合えるような話し合いにしたいと考えているんです。」
 
保護者の方々も唐突な話で大変迷われていたんですが、その後で読み聞かせに来てくれている保護者の方がこんな話を皆さんにしてくれました。
 
「私の子どもはとってもいい子なんです。でもね、家では怒ってばかりいるんですよ。本当にいい子なんです。でも駄目なところばかりが目について、叱ってばかりいるんです。本当はすごく素敵な姿があるのに……。もし、他の保護者の方からうちの子どもに、頑張っているね、すごいねという言葉がいただければ、子どもは変わると思うんです。ですから、このクラスの子どもたちと出会ったときには、出来るだけ目に付いた子どものよいところを褒め合うようにしませんか?」
 
そんな話を聞いて、とても心を打たれました。そういえば読み聞かせをしているときに、とにかく子どもをよく褒めてくれているなと感じていましたし、それに応じて子どもたちも読み聞かせが大・大・大好きです。私が読み聞かせをするよりも効力は100倍は高いのです。
 
こうした思いや理念が、子どもを確かに変えるんです。
 
子どもをよくすることに私はどん欲ですし、それが自分で成立できるとはちっとも思っていません。クラス経営に保護者のみなさんも乗り出せばいいのです。それで崩壊するほどうちのクラスは柔ではありません。私ももっと、もっと子どもを解放していかなければならないですね。