「学び合い」を広げる理由

昨日の話は少しネガティブな気味なので。
 
「学び合い」で授業をすることの最大のメリットは何か?
実践されている先生方はいろいろ言うでしょう。
 
私は「多様性の維持」だと考えています。
 
この「多様性」は学習指導要領でも重要視されています。
例えば「多様的な考え方で」「多角的な見方で」「子どもそれぞれの」しかし、これを教師がコントロールしようとするとどうでしょう?
 
例えば「学びの共同体」では、これらを緻密にコントロールします。学びの共同体で実践されている教師は、通常の教師の数倍、子どもの多様性を認め、それらを的確に授業の中に生かしていくことでしょう。でもこれは優秀な教師ですね。
 
中学校・高等学校だとまあ一斉授業でも先生がそれぞれ変わるので、それぞれのアプローチの仕方もあるだろうから、まだ救いがあります。でも小学校の場合で一斉的に授業をすれば、それこそ線路が敷かれてそれを脱線することは一日中、そして一年中許されません。下手するとそれが何年も許されません。
 
子どもはとても多様な取り組み方、考え方をします。極力それを潰さないで、しかも学力の向上を求められます。じゃあどうすればいい? 「学び合い」しかありません。
 
もし、その多様性が失われれば、隣国のように子どもがそのまま疑いもなく、大人の静かな悪巧みにのせられていくことになります。
 
次回はは「需要を掘り起こす」ということを考えてみます。