巻き込む

学習発表会のための追い込みで子どもにはかなり高いハードルを要求してきました。子どもの表現に関してもかなり厳しいだめ出しをしてきました。
 
発表は学年での発表ですがクラスごとになります。隣のクラスでは廊下からちらっと覗くとなかり苦戦していることが予想できます。そこで、次のように考えました。まずは自分のクラスで圧倒的な発表をする。その後で自分のクラスの子どもと隣のクラスの子どもを学び合わせる。高飛車で傲慢なように思われるかもしれませんが、本クラスの子どもはそれだけの努力をしてきた子どもたちです。
 
そして今日、合同のプレ発表会をしました。やはりかなりの差があります。(もちろんうちにも十分と言えないような班もありましたが) 教室に戻って、子どもたちにはこんな話をしました。
 
「君たちの発表はとてもよく出来ていたね。ここまでよく努力してきたこと、素晴らしいと思います。特に先生に厳しい評価をされた班も短い時間でかなり追いあげてきたこと、素晴らしいと思います。そして君たちが3年生の発表のリーダーシップを獲らなくてはなりません。隣のクラスが苦戦していたことよく分かったと思います。先生は自分のクラスがよく出来ればよいとなんて思っていません。3年生全体が良くならなければならないのです。そう願っています。その為に君たちがこれから頑張ることを願っています。」
 
今年転任されてきた隣の先生は素晴らしい力を持ったベテラン教師です。私にはない素晴らしい力を持っています。子ども同士で「学び合う」ことをその能力の源に置けば、私なんて到底かなわないでしょう。そしてそうなることを願っています。だから私は巻き込むのです。そして今度は「巻き込まれたい」のです。