メディアを信じない2

読売新聞の福島県版 10月24日
 
県の課題「福島県の学力向上」
 
○30人程度の学級が学力向上に生かされていない。
○全国学力テスト 算数・数学B 応用が全国平均から3ポイント下がった。
○県教委では小学校4〜6年生、中学1・2年生に確認定着シートを作成し、活用させるようにした。
○シートは現場には徹底されていない。これらの徹底が鍵を握る。
 
これを読んだ人はどう思うでしょう?
まるで私たち教師がだらけているかのようですね。
 
昨日も書いたように、県では「基礎・基本の徹底」を掲げていたはずです。「確かな学び」という言葉でね。それはそれは多くの教師が漢字・言葉・計算の練習を徹底したことでしょう。今度は応用力が足りないそうです。だから確認定着シートで授業改善にあたれと。
 
県教委の愚かさはともかく、じゃあこの記者はそれをどう見ているのか?全く書いてありません。あくまで客観に徹しています。一見それが良いように思えますが、客観だけなら別に読売新聞でなくてもよいのです。記者の主観性があるから、読売新聞なのです。その主観を表に出すには、それそうとうの覚悟と取材と裏付けが必要なのです。メディアに携わる人にはその覚悟があるでしょうか?