算数は折り返しへ

徹底した予習と「学び合い」で9月までの算数は終了しました。
別に無茶な授業をしているわけではありません。
授業はとてもとてもゆったりして、急がせたりは一切していません。
例えばある日の算数の課題は「二等辺三角形と正三角形が描ける」です。
描ける子どもは「コンパスを使わないで描きましょう」です。
 
また、ある日は「1リットルが1000mlであることが分かる」です。
しかも、それに実測の学習で2時間かけています。
 
それなのになぜこんなに速く終わるのかというと、
一人で分かることは家でやってきて、学校では分からないことを、
みんなで考えるべき学習内容をしているからです。
 
もちろんのこと、出来ることのレベルは一人一人異なります。
分からない子どもは授業の中で極めて基本的な内容に取り組んでいます。
それでも「こぼれ」は、出てくることでしょう。忘れちゃうことだって
出てくることでしょう。
 
だから「何度も自分が納得するまで」「テストで100点取れそうだな」というまで学び直せばよいのです。
 
これがこれからの算数の第2ステージです。
おそらく、クラスはこれから習熟別になっていくと予想できます。
下位の子どもたち同志が集まって「学び合い」をしていくでしょう。
その方が効力が高いのです。
 
「学び合い」が成熟したときに初めて習熟別になっていきます。
これは自然の成り行きです。でもそれによって馬鹿にされることも
上位の子どもとの「学び合い」が切れることがありません。
非常に高度で、多様な学習が展開されていくことでしょう。
 
「学び合い」を実践されている先生方でも、単元がバラバラで
ハチャメチャなレベルが入り交じるこれからの授業をみたら、
目を白黒させることでしょう。でも、これがここ3年間の実践から
導き出した答えです。
 
緩やかにでも、バラバラに、しなやかに、誰もが勉強している。
第2ステージの始まりです。