人は何のために働く?

エレン・ケイはフェミニストであるのだけれども幼児を持つ母は家庭に帰れと言います。
 
世の中は、小さな子どもを預けるための保育所の増設を望みます。
そしてマスメディアは、それに対応しない政府を批判します。
 
しかし、どうでしょう?
乳幼児を預けるための人件費と施設費・維持管理費は莫大です。
親が数万円の収入を得るのと引き替えにそれを大きく上回る税金の投入が必要になってきます。そのために税金がさらに必要となります。
 
我が家は1馬力だから、嫁さんのために高級レストランでの食事も、高級ブランドのバックも、高級な洋服もなかなか買ってはあげられません。ただそれと引き替えに子どもといる時間を確保し、手作りの料理に舌鼓を打ちます。
 
エレン・ケイは乳幼児の母が仕事のストレスを抱えながら子育てをすることに問題があると言います。今の日本がそうであるように、100年前のスウェーデンは、格差社会の中で母親もわずかな賃金のために働き、そしてストレスを抱えながら生活し、子どもを他人に預け十分な愛情を注げないことの問題を指摘しました。
 
その後、スウェーデンは多額の消費税と引き替えに高福祉社会を構築しました。大学も行きたい人が公的支援を受けて行けるようになっています。 
子どもが無料で大学に入れるなら、誰もが願うときに大学に入ることが
できるのなら、私は消費税が25%だろうと払います。
 
追伸
子どもがいながら働いている女性を批判しているわけではありません。でも、家庭に帰ってまで仕事をしなければならない環境は、誰にとっても不幸であることは間違いないことでしょう。