ゆとり教育 読売新聞について

読売新聞でゆとり教育の見直しについて連日特集を組んで連載しています。
 
1.「図る=ズる」と読む子どもがいる
2.算数の計算の出来ない大学生がいる
 
ゆとり教育になってあまりにもの低学力にびっくりこいたとう話が連日載っています。いかにも読者が喜びそうな内容です。
 
マスメディアは怖い。きちんと検証もしないことで記事に載せてくる。しかしこんな記事、安い3流週刊誌のレベルの記事です。
 
「図る=ズる」なんて、ゆとり教育以前のどれだけの誤答率があったでしょう。ほぼ同じか、むしろゆとり教育の時代になって向上しているかもしれません。
算数の計算も、ゆとり教育になって誤答率は減ったというデータがあったはずです。だって学習内容減らしたんですもの。計算ごときの誤答は減って当然です。
 
そもそも、大学の経済学部で数学を受験しなくても受かること自体おかしい。数学の試験も課さない理系私立で分数が出来ないなんて嘆いてもどうしようもありません。少子化してるのですから中レベル〜下位レベルの大学は、それ相当の学力の低下が起こるのは当たり前です。子どもが馬鹿になったのではなく、大学が馬鹿になったことに気がついていないということです。
 
さらに、「ゆとり」で得たもの(総合的な学習の時間)を高校はもちろんのこと大学もそれをいかしきれていない。(総合の内容が非常に低いレベルでしか行われていないことを小学校教師は反省すべきだと思うのだけれども)
 
そもそも一番の問題は、勉強する子と勉強しない子に高校で分かれてしまっていることです。OECDにもそこを指摘されてたはずです。
小学校や中学校で例え、勉強に遅れが出ても、躓いても、高校や大学は間口を広げ、誰でもいつでも自立しながら十分に学べる環境を作ってあげればいい。選別はいらない。その為なら、私は消費税20%でも文句言わずに払います。