懺悔

以前、卒業させた25人の子どもの中で、3人が中学校で不登校になりました。それぞれが抱える家庭的な問題、本人の問題、そうなるべくしてなった理由はあります。
 
しかし、当時の私には、その「流れ」を変える力がありませんでした。今ならば、ひょっとするとその流れを変えられたかもしれません。当時の自分は学び合いを研究していたのに、子どもを手のひらでコントロールすることに自負を持ち、「学び合う」という芯をとらえていなかったのです。
 
幸い、2年前に卒業させた子どもたちは誰一人、不登校にはなっていないようです。それに安堵を覚えます。
 
本校では、表に出していませんが2重のセーフティーネットを張っています。一つはもちろん「学び合い」。でも「通常の学級」から漏れ出る子どもも「学び合い」でこぼれ落ちないようにネットを張っています。これが学校としての決意であり、教師の志だと考えています。下のような高飛車な文面を書けるのも、そうした取り組みがあってのものです。
 
昇降口を出るときに、楽しい気分で自宅に戻れる学校であるようにしたいものです。