水で薄まる

来年度のある活動について意見を聞かれました。
 
「必要ないと考えます。」
 
 
必死にその活動を残そうとする意図が感じます。
「〜ちゃんをみんなで支えていた姿が見られましたよね。」
「そうした体験を経験させることは子どもにとって大事ですよね。」
 
 
確かにそうでしょう。何でもやればそりゃ、いいに決まっている。
でも、実際にはもう樽の中に水は入りません。器を膨らませれば
中は水でどんどん薄まるだけです。
子どもにとって様々な経験・体験は確かに大事なものです。
でも、日常がバタバタした状態で、活動することが目標となれば
子どもにとってのメリットはありません。
 
授業の中で子どもが支え合わないのに、ある活動で子どもが支え合うようになどなりません。その場限りです。毎日毎日のことを大事にできない教師が、語る資格はありません。
 
一人でもできない子どもを投げ捨てれば、どんなに賞賛されようと
それは全く価値のないことです。