社会科を学ぶということ

社会科の目標は、

(1) 地域の産業や消費生活の様子,人々の健康な生活や良好な生活環境及び安全を守るための諸活動について理解できるようにし,地域社会の一員としての自覚をもつようにする。
(2) 地域の地理的環境,人々の生活の変化や地域の発展に尽くした先人の働きについて理解できるようにし,地域社会に対する誇りと愛情を育てるようにする。
(3) 地域における社会的事象を観察,調査するとともに,地図や各種の具体的資料を効果的に活用し,地域社会の社会的事象の特色や相互の関連などについて考える力,調べたことや考えたことを表現する力を育てるようにする。
 
です。
これを4年生の学習内容に重ね合わせます。
 
地域の人々の生活にとって必要な飲料水,電気,ガスの確保や廃棄物の処理について,次のことを見学,調査したり資料を活用したりして調べ,これらの対策や事業は地域の人々の健康な生活や良好な生活環境の維持と向上に役立っていることを考えるようにする。
ア 飲料水,電気,ガスの確保や廃棄物の処理と自分たちの生活や産業とのかかわり
イ これらの対策や事業は計画的,協力的に進められていること。
 
ともすると、「浄水場の仕組みや水道水の使われ方が分かる」ような授業になってはいやしませんでしょうか?
教科書にもそんなことは書いてありません。
 
東京書籍なら、自分の生活から水道管ー浄水場ー水源ー自然をさか登りながら、それらを守る人々の働きや思いを「調べてみましょう」となっています。
 
本クラスの「学び合い」の目標は、私たちの暮らしを支える水はどこからどのようにたどってくるの? です。それに過去・現在・未来 そして自分を絡めながら水の学習をしていきます。そしてその先には、「総合的な学習の時間」の始まりが待っています。総合では、その水源から出発して川をたどっています。
 
基本はプロジェクト学習です。水道の仕組みの「知識」なんて、どうでも良いことだと考えます。ネットという革命の前に、知識などいつでもどこでも取り出せる情報にすぎません。要は指導要領にあるように地域の一員として郡山市の取り組みを調べ、知り、過去、そして今の自分、さらに未来に向けての考えを持った子どもに育てることです。これは一斉授業では為し得ません。「学び合い」だから迫れるのだと思っています。