物語文を学び合うということ

『モチモチの木』
 
学年最後の教材にして、非常に質の高い物語ですよね。
もちろん「学び合い」での実践です。
 
今回の目標レベルは「とんたん先生を超えること」です。
 
そして今回子どもたちは物語の読み取りとは
ものすごく深いものだと知り、
また、それは最高レベルに楽しいことを知りました。
 
どこまで読み取るか、そしてどこに気づけるかで深さは変わります。
深さは物語の楽しさ、余韻、悲しさを心に刻みます。
 
残念ながら、26人総掛かりでも20年近く「モチモチの木」を
授業している私のレベルを超えてくるような読みは生まれませんでした。
でも……。
  
最後の小見出し
「弱虫でも、やさしけりゃ」
「学び合い」でうまくじいさまの気持ちの迫れなかった子どもたちに
「は。は。は。」に線を引いてみんなでじいさまの気持ちを
読み取ってごらん。
 
誰も注目してなかった言葉。
このめあてへの変更で一気に「読み」は変わります。
そして、読みは落語のような落ちへと向かいます。
「なるほど!だから最後の3行がおもしろいんだ。」
子どもはこの本の本当のおもしろさに近づいていきます。
 
だとすると、リアルタイムで、状況に合わせて、
めあてを変えていくことが必要になることでしょう。
これが教材研究です。