探究する

「学び合い」は課題設定が難しいと言われます。私もそう思います。

確かに「縛られる」ことから解放された子どもたちは
「教科書の○○ページから○○ページの内容を分かるようにしなさい」
これでも学び合うことでしょう。
 
でも毎日やっていればこうした課題の投げかけがうまくいかない、
子どもが何を求められているか分からない、
情報の流れが整理つかない、
などの「どん詰まり」を引き起こすことがあることかと思います。
 
理由は2点だと考えます。
まず「おもしろくない」
そして「何が分かるようになればいいのか分からない」
からです。
 
「おもしろくない」についてです。
ゲームを考えれば分かります。単調なゲームはいずれ飽きてきます。
子どもはなぜ同じゲームを飽きずにやり続けるのか?
それは自分でハードルを作るからです。
「最高記録を出す」
「いっぱい仲間を作る」
「レアなアイテムをゲットする」
これらがモチベーションになります。

 
そして2点目「何が〜」です。

教師はゴールが見えてます。しかし、子どもにはゴールが見えていないということです。終点を与えないと言うことは、ゴールのないマラソンをやり続けなさいということと同じです。
 
じゃあ、どう課題を作ればいいか?
私は、子どもに「探究をする」ことを教えます。
そして、細かなゴール設定を作ります。
 
この2つは簡単です。教科書にちゃんと書いてありますので。
例えば、3年理科「日なたと日かげ」では、
1.日なたと日かげを比べてみよう
2.日かげは変わるのか
3.日かげと太陽の動きを関わりを調べてみよう
ちゃんと教科書に小見出しとして課題が出ています。
ただそのまま使えばいいだけです。
もちろん、教科書の言葉をさらに教師の言葉でかみ砕くことは
絶対に必要ですが。
 
ただし、うちの場合はこれをバラバラに進行しているので
誰が何をやっているのかは分かりませんが
それでも自分たちでそのハードルはちゃんと乗り越えています。
 
国語の物語も説明文も同じです。ちゃんと教科書に課題が書いてあります。学び合いで探究活動できる課題が。
 
これで大方、うちのクラスでは課題設定の問題はなくなっています。
(まあ、もちろんのことたまにヘマはしますが)