「学び合い」しない方がよい5つの理由

 
「学び合い」を取り入れない方がよい理由を5つ考えてみました。

その1:満足できない

 教師になった人は「教えたくて」教師になったのですから、「教えない方がよい」なんて言われたら自分の存在意義を失ってしまいます。黒板の前で教える、説明することに生き甲斐を持っている人は止めた方がよいかもしれません。

その2:必殺技が使えない

多くの教師は、必殺技をいくつか隠し持っています。こんな時にはこんな話、こんな時にはこんな教材……。それらが無駄になってしまいます。

その3:子どもに頼りにされなくなる

「学び合い」だと「○○ちゃんのおかげで分かるようになったよ!」と子どもが言い始 めます。「先生のおかげでできるようになりました!」とは言ってくれなくなります。(まあ私は「学び合い」でなくてもそんなこと言われることはめったにありませんでしたが)

その4:子どもを思い通りに操れない

 子どもの主体性を軸にしていくのですから、子どもにこちら側が合わせる機会が多くなります。寸分の狂いもなく子どもを操りたい教師にとっては、子どもが勝手に動くことはいたたまれないことでしょう。

その5:うるさい

 「学び合い」の授業に切り替わると、子どもは通常の10倍はしゃべります。静かな環境の中で、軽やかに、美しい美声を響かせたい人にとっては最悪の環境です。静寂の中で自分の指示した子どものみが発言することを大事にしたい人は「学び合い」をしない方がよいことでしょう。