恩返し

実家は高速で1時間。新潟県との県境の位置する小さな町です。
学校に対しては小学校・中学校と自分でもあきれかえるくらい
ひどい思い出ばかりです。当時の廃退した学校環境、それを
どうにもしなかった教師に子供心に怒りがこみ上げていました。
正面切って刃向かうのも馬鹿らしく、かといって真剣に向かい合わない
教師に対して「自分だったらこうならない!」そう考えていました。
教師になった理由の一つは、こうしたネガティブな思い出によるものです。そうしたこともあり、生まれ故郷で教鞭をとることはネガティブな
思い出を引きずる可能性もあるので、距離を置いて仕事をしています。
 
しかし、同級会の時にある役場の友人が「おれが○○町の教育を変えたい」と願って、教育委員会に志願したことを聞きました。
「家庭環境に左右されずに、どんな子どもでも教育を施してあげたい。子どもは町の宝なんだ。」
そう語る友人に、長く故郷を見捨ててきた自分が恥ずかしくなりました。
 
先日、その友人に電話をして、「あなたが望む、教育の姿がうちの学校に
あるよ。町の学校の中で先進的な先生を公開に案内して。」と話しました。友人は、ある校長に話を通してみることを話してくれました。
 
自分の教育の方向性に揺るぎは無くなりました。(まあ、所々の過ちはご愛敬ですが)何とか友人をサポートしてあげたいと願います。そして生まれ故郷の町に「学び合い」が広がることを願っています。
 
自分を育ててくれた親と自然と友人とそこに生きるすべての人に恩返しがしたいと願っています。